MERGING Pyramix
Pyramix
Pyramixという名を聞いて、PCMマルチトラック・レコーディング/エディット/ミキシングを連想される方は、どのくらいいらっしゃるでしょうか? Pyramixが最も誤解を受けている部分とも言えますが、Pyramixの代名詞とも言えるDSDレコーディングは、実は優秀なDigital Audio WorkstationであるPyramixの、ほんの一部を表しているに過ぎないのです。

Windowsベースで動作するPyramixが、DAWとして何が優秀なのか?
もしかしたら、それは様々な意見があるかもしれませんが、絶対的に言えることはサウンド・クオリティの高さである、ということが出来るでしょう! そのクオリティは、PCMであるとかDSDであるとか、オーディオ・インターフェイスが何であるとか、そういった次元を超えたところで完成された、オーディオ・エンジンを含むPyramixの優秀さであると言えるのです。

それを証明する様に、ヨーロッパのクラシック・レコーディングではPyramixが多用されているのをご存知の方も多いと思います。
ロックやポップスにはToo Much???
いいえ!サウンド・クオリティの高さは何を置いても優先される「善」だと思いませんか???

従来ですと、そのサウンド・クオリティに魅了された方でも、Mykerinous DSPボードを含んだターンキー・システムが基本だったPyramixは、導入に際して敷居の高さがあったのは否めません。
しかし、現在はMacBook ProなどのBootcampでも動作が可能な、Pyramix Nativeがリリースされているなど、そのサウンド・クオリティを気軽に体験することが出来ます!
ここでは、そのシステム構成を簡単に解説いたしましょう!

Pyramix Native
Pyramixのサウンド・クオリティを、ソフトウェアのみで手に入することが可能なのがPyramix Nativeです。
Pyramix Nativeには、それぞれにバンドルされるオプション/トラック数に応じて、Broadcast Pack / Music Pack / Mastering Pack / Post Packがあり、Mastering PackではMERGING Horusと組み合わせることによって、8chのDSDレコーディングも可能です。
もちろん、サードパーティよりリリースされるプラグインを使ったPCMミキシングも可能です。

Pyramix Nativeは、ソフトウェアのみで動作することを前提に開発されていますが、汎用のASIOドライバー対応オーディオ・インターフェイス、Ravennaオーディオ・インターフェイスを使用することが出来ます。

Pyramix MassCore Option
Pyramixを最大限に活用するため、MERGINGが開発したテクノロジー、それがMassCore Optionとなります。
MassCore Optionは、Pyramix Virtual Studio Coreシステムに追加可能なオプションとなっており、Pyramix Native Mastering Packへの追加オプションとしても機能します。
このテクノロジーは、マルチコアが標準となったとも言える現状に即したもので、Core2Duo以上のCPU上で、CPUコアをPyramix専用にしてしまうというものです。
これによって、レイテンシーのほとんどない、安定した動作をすることが可能となり、48kHz時に256chのミックスバス/384chの同時ライヴ入出力/最大768 I/Oをもたらすことが可能となったのです。
さらに2014年4月リリースのPyramix 9からは、MassCore Optionも64bit対応を果たし、さらなる余裕をもたらすことに成功しました!

様々な組み合わせを、用途に応じてオプション構成が可能なPyramixですから、システム構築が難しいかもしれませんが、少しでもご興味がございましたら、デモ機のご用意がございますでお気軽にご相談下さい!
必ず、新たな次元を耳にすることが出来ると確信しています!

※Pyramix + MassCore Optionの組み合わせは、シビアなPC構築が必要となりますので、専用PCシャーシでの導入が前提となります。
Ravennaインターフェイス
現在のPyramixシステムを構成する上で、Ravennaオーディオ・インターフェイスである「Horus」「Hapi」を考慮に入れない訳にはいかないでしょう!
Horus / Hapiは、2013年、正式にAES67として策定されたRavennaオーディオ・インターフェイスの旗手として、次世代のネットワーク・オーディオの自在な接続/ルーティングを稀なるサウンド・クオリティとともに実現し、特にPyramix上で使用する場合には、別次元の世界を描き出す11.2896MHzのDSD256レコーディングにも対応しました!
2014年には、従来のRavenna ASIOドライバーのみならず、Mac OS上でも動作するRavenna CoreAudioドライバー(PCM 44.1〜192kHzのみ)もリリースされ、PyramixのI/Oとしてだけでなく、様々なDAW上でHorus / Hapiのサウンド・クオリティを享受することも出来る様になり、幅広い用途に使用出来る様になっています。
なによりも、従来のADAコンバーター、オーディオ・インターフェイスを凌駕するそのサウンド・クオリティを、皆様自身でご体験頂くためにデモ機をご用意させていただきました。
お気軽にお問い合わせ下さい!
MERGING-Horus MERGING Horus
Ravenna Audio-over-IPの柔軟なネットワーク接続と、世界最高峰のサウンド・クオリティ、そして単体で膨大なチャンネル数をもたらすMERGING Horusは、MERGINGの最高峰ADC/DAC/インターフェイスであるというだけでなく、現存するADC/DAC/インターフェイスの中でも最高峰に君臨すると言えるでしょう! 標準で24ch AES/EBU、64ch MADI入出力、WC / TC / GenLock入出力を搭載するHorusは、拡張スロットを6スロット持ち、8ch ADC/DAC等のオプション・カードを必要に応じて搭載可能です。(最大48ch)
ADCオプションは、Horus本体でのマイク/ライン入力の切替、ファンタムON/OFFが可能な他、ADC/DAC共にDSD/DXDに対応したカード・オプションをチョイスすることも可能となっています。Mac /Win対応となった現在、膨大なチャンネル数が必須で、なおかつ最高品質を確保するには、柔軟性とあわせてまさに最適なチョイスとなるでしょう!
MERGING-Hapi MERGING Hapi
2chマイクプリを含む、24bit/192kHz対応のAD、8chのDA、そしてAES/EBU、S/PDIF、ADATを含むDigital I/Oから、最大8ch I/Oを持つHD OMNIは、ヘッドフォン端子を含めたモニタリング・セクションを活用することにより、パーソナルなスタジオでのコンパクト・システム構築に最適なオーディオ・インターフェイスです。
8ch DAを使用したサラウンド・サウンドへの対応と、HD I/O譲りの透明感あるサウンドで、プロフェッショナルのニーズにも対応します。
hdmadi HD MADI
Horus Quality Hapi Sizeの合い言葉を元にリリースされた、MERGINGの新たなインターフェイスHapiは、太陽神RAの息子、Horusの息子の名前を元に命名されており、まさにその名の通りの構成となっています。
Horusで実現されたクオリティを維持しながら、少ない入出力チャンネル数に抑えたことにより、驚くべきコストパフォーマンスと1Uラックマウントというコンパクト・サイズを実現しているのです!
その構成は8ch AES/EBU、WC / TC / MTC / GenLock入出力の他、拡張スロットを2スロット備えており、Horusと同じ8ch ADC/DACオプション・カードおよび、MADIオプション・カードをインストールすることが可能です。
Horusほどの入出力は必要ないが、クオリティには妥協したくないというニーズに合致するHapiは、現代の音楽制作に最もマッチしたADC/DAC/インターフェイスだということが出来るでしょう!
Ravennaインターフェイスとは?
AES67として策定されたRavennaとは、Audio-over-IPのプロトコルを使用したデジタル・オーディオの伝送規格となります。
Audio-over-IPとしては、Cbra NetやRed Netなどがありますが、Ravennaを含め、安価で構築のしやすいEthernetによるネットワーク構成を行うのが特徴です。
しかしながら、Ethernetによる伝送となるため、伝送が途切れた場合の復帰に時間がかかるなど、一部問題があったものを、最大限の精度で伝送可能とした規格ということが出来ます。
Horus単体でも充分なI/O数を誇っていますが、Audio-over-IPに対応したRavennaのネットワーク構築は、Ethernet Hubを使用した拡張が可能となっており、自在なルーティングとあわせて、柔軟な運用を可能にしつつ、安定性を重視した規格と言うことになるでしょう。
MERGING HORUS / Hapi Base Unit & I/O Option Cards
horus
HORUS

Digital I/O
・64 MADI I/O(Coaxial & Optical)
・24 AES/EBU I/O(Dsub x 3)
・Ravenna / AES67(RJ45)
・Word Clock I/O(BNC)

Synchronization I/O(Dsub)
・LTC
・MTC
・Video Reference

Sample Rate Support(★)
・44.1〜384 kHz PCM
・DXD & DSD64/128/256

LANによるブラウザ・コントロール
タッチパネルLCDによるダイレクトアクセス


Hapi

Digital I/O
・8 AES/EBU I/O(Dsub)
・8 ADAT / 2 SPDIF(Switching)
・Ravenna / AES67(RJ45)
・Word Clock I/O(BNC)

Synchronization I/O(Dsub)
・LTC
・MTC
・Video Reference

Sample Rate Support(★)
・44.1〜384 kHz PCM
・DXD & DSD64/128/256

LANによるブラウザ・コントロール
ロータリー・コントロールによるダイレクトアクセス

★搭載するI/Oオプションカードによります


I/O Option Cards

¬AD8D / AD8DP

ブラウザもしくは、本体からのリモートが可能な、ワールドクラス・クオリティ・マイク/ライン・インプットを持つADカードです。
AD8DはPCM 192kHzまで、AD8DPはDXD/DSD256までサポートしています。

・スイスデザインの8チャンネル・マイクプリアンプ
・インプットからの8チャンネル・ディスクリート・ダイレクトアウト
・チャンネル毎のラインレベル・コントロール
・チャンネル毎のファンタム電源/フェイズ/ローカット
・120dB以上のダイナミックレンジ


¬DA8 / DA8P

世界最高レベルの静けさのライン・アウトプットを持つDAカードです。
DA8はPCM 192kHzまで、DA8PはDXD/DSD256までサポートしています。

・ポップノイズをシャットアウトする、オートミュート・サーキットを搭載
・ディップスイッチによる、オペレーション・レベル変更に対応
・127dB以上のダイナミックレンジ


¬ADA8

1枚のモジュールでAD8D / DA8の機能を併せ持つ、8チャンネル・マイク/ライン・インプット/アウトプット・カードです。
PCM 192kHzまでの対応となりますが、HORUSの全てのスロットにインストールすれば、1台で48 I/O(マイクプリ付き)を実現出来ます。

・スイスデザインの8チャンネル・マイクプリアンプ
・チャンネル毎のラインレベル・コントロール
・チャンネル毎のファンタム電源/フェイズ/ローカット
・120dB以上のダイナミックレンジ
・ポップノイズをシャットアウトする、オートミュート・サーキットを搭載
・ディップスイッチによる、オペレーション・レベル変更に対応
・123dB以上のダイナミックレンジ


¬MADM / MADS

HORUS / HapiにMADI I/Oを追加するオプション・モジュールです。
マルチモードのMADM、シングルモードのMADSをサポートしています。
HORUSに追加すれば最大128chのMADI I/Oとなり、HapiにMADI I/Oを追加することが出来ます。


¬PT64 Card for Pro Tools HDX

PT64 Cardは、Pro Tools HD/HDXユーザーに、世界最高を誇るHORUS / HapiのAD/DA/MicPreと、柔軟なRavennaネットワーク環境をもたらせます。 HDX CoreのPort 1/2それぞれとPT64カードをダイレクトに接続することにより、Ravennaネットワーク上のストリームを64ch分、Pro Tools HDXに流し込めます。

・カード1枚でPro Tools HDXと64ch分の接続を確保
・HORUS / Hapiのオプション・スロットに2枚まで搭載可能(最大128ch)
・Avidインターフェイスにシグナル・ディレイを合致させるエミュレート・モード搭載
・44.1kHz〜192kHzサンプルレート・サポート
DSD/DXDとは?
Pyramixが優秀なDigital Audio Workstationであるということは既に解説させていただきましたが、マルチトラックPCMレコーディング/プロセッシング/ミキシングなどの他に、DSDレコーディングやDXDミキシングもPyramixの一部であることは間違いありません。
それでは、DSD/DXDとはいったいなんなのか?
ここではDSD/DXDに関して簡単に解説させていただきます。

DSD Direct Stream Digital
現状でDAWといわれているワークステーションでは、ほぼすべてがPCMによるデジタル・オーディオを処理する形になっているのは皆さんご存知だと思います。
1秒間をどのくらいの細かさで、どのくらいのダイナミックレンジで記録するか(サンプリング=標本化するか)によって、デジタル・オーディオのフォーマットが決まってくるのもよく知られていますし、実際の波形を拡大していくと、その仕組みもなんとなく分かった様に感じられるでしょう。 しかし、16bit/44.1kHzなどと表記されるこれらのPCM音源は、実際のAD/DA変換時に低ビットでの高速標本化によって行われることがほとんどとなっています。
詳しい解説は割愛いたしますが、いわゆる64倍/128倍オーバー・サンプリングと言われるものがそれになり、16bit/44.1kHzの場合、1bit/44.1kHzの64倍=2.8224MHzという、高速なサンプリング周波数で標本化を行い、デジタル・フィルターを通してから1/64にデータを間引くことによって16bitというダイナミックレンジと44.1kHzという周波数特性を得ています。
DSDとは、まさにここでいう1bit/2.8224MHzのデータのことを指しており、テクニカルなことに関して特に新しいということではありません。 現在では、さらに高速なサンプリング周波数を用いた5.6448MHz等が標準化しており、オーバー・サンプリングの倍数を用いてDSD64/DSD128と呼んでいます。
さらにMERGING Horus/Hapiでは、DSD256と言われる11.2896MHzのデータを扱える様になっており、現状ではDSDとして最高のクオリティを持っていると言えるでしょう!

ここまでの解説で、実際のデータ量としてはDSD64 = 44.1kHz、DSD128 = 88.2kHz、DSD256 = 176.4kHzと同等だということに気が付かれるかと思いますが、サンプリング=標本化の方法やデータの特性から、そのサウンドは全く異なるものであるということも出来ます。
そのピュアなサウンドは、多くの愛好者を生んでいるとも言えますし、DSDの特性から同等のPCMよりもデータ量が少なくなるという利点もあります。

では、新たな再生装置=プレイヤーが必要となるコンシューマーはともかく、なぜ音楽制作の現場でDSDが一般的に使われることが少ないのでしょうか? それは、1bit(0と1の並びのみ)データとなっているDSDの特性から、DAW内でマルチトラックのミキシングが出来ないからに他ありません。(0と0、1と1のならびになった時に、データが打ち消し合って音が消えてしまいます)
DSDのミキシングを行うには、オーディオ・インターフェイスからアナログ・パラアウトで出力されたDSDトラックを、アナログ・ミキサーでミキシングするくらいしか方法がないのです。
それを解決してDAW内でミックスする方法が、DXDフォーマットということになるのです。

DXD Digital eXtreme Definition
DSDの項でも解説した様に、1bitデータであることによるピュアなサウンドと引き換えに、マルチトラック・ミキシング/プロセッシング/フェードなど、柔軟な取扱いが出来ないDSDデータを、PCMの様に扱うことが出来る様にしたフォーマットがDXDとなります。
DXDフォーマットは24bit/352.8kHzという、現状のPCMよりも高いレートでの標本化をしているのが特徴と言えますが、これはDSDの基本となる44.1kHzの8倍のデータ量となり、1bit DSDデータをオンザフライでPCMデータへ変換しつつ、ミックスの完了したデータを最終的にDSDへと変換するのが基本となります。

オーバーダビングの際は、DXDフォーマットとなったセッションに、24bit/352.8kHzでレコーディングを行うことによって、対応するということですね。
DSDデータを変換してしまうのか?という疑問も生まれますが、ここで重要なのは、ファイル・ベースでDSD-PCM変換をするのではなく、Pyramix内でリアルタイムでのオンザフライ処理が行われていることです。
DXDプロジェクトの際にオーバーダビングされたデータ自体はPCMが基本とはなりますが、DXDとDSDのデータ量自体は同じとなるため、ロスの少ない形で柔軟性を持たせることが出来ると言う利点もあるのです。

実際のサウンドに違いについては、皆様の耳でご判断頂くしかないのですが、PCMとは明らかに違う世界を体験してみてはいかがでしょうか?

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