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    宮地楽器 & ojjy & LEVIN Drumスタ

    LEVIN LEVIN
    La'cryma Christiのドラマー。サポートドラマーとしても活動しており、主なサポート歴は、KIRITO,BECKY♪♯,TOSHI,ALvino,ピコ,Eins:Vier,石月努,葵-168,ミュージカルROCK OF AGES,ライチ光クラブ,HAKUEI,ルーク篁,デーモン閣下など。レコーディングスタジオ”lab.L”のオーナーでもある。
    http://labl.tokyo
    ojjy ojjy
    高校卒業後渡米。Westmer University in Iowaにて語学勉強。その後Los Angelsへ移りSound Master Recording Engineer Schoolsへ通いレコーディングについて学ぶ。
    卒業後BurbankにあるRED ZONE STUDIOでアメリカのスタジオワークの感じを学ぶ。
    帰国後、サンライズミュージック(sunrise studio/Towerside studio)にて10年ほど日本のスタジオワークを学び、アシスタントを経てエンジニアの仕事をこなす。
    2005年3月20日付けでサンライズを円満退社。フリーランスのレコーディングエンジニアとして独立し数々のセッションをこなす。2009年末BOND&Co.に加入
    現在はBUNGEE STUDIOにて活動中。
    http://www.bungee-studio.com/index.html
    宮地楽器の”あったら良いな”を形にした企画にご協力頂き誠にありがとうございました!
    いえいえ。
    本題に入る前にいくつかご質問させてください。普段、リハスタでドラムを録ることってありますか?
    もちろん録ったこともあります。依頼次第ですね。8chしばりのインディーズのものを手伝ったりだとか、プリプロで簡易的に録ったりすることはたまにあります。プリプロのイメージを伝えたいけど、スタジオにあるレコーダーやiPhoneの録音機能では分からないから、もう少しだけちゃんと録ろうってときとかですね。
    LEVINさんはいかがですか?もちろん、エンジニアではないので違う意味でなんですけど。
    そうですね、ラクリマ(La'cryma Christi)時代の話なんですけれど、5枚目のアルバムは「自分達だけでどこまでやれるんだろう?」って、何から何まで自分たちで作った実験的なアルバムなんですね。その時のレコーディングはいわゆるリハスタでした。エンジニアも当時のギターがやった感じです。なので実体験があります。
    ちゃんとしたレコーディング・スタジオの方がもちろん音がいいと思いますが、敢えて言うと何が違うんでしょうか。空間だとか壁との距離だったりすると思うんですけども。
    そうですね、ドラムは特に部屋鳴りが重要になってくるので、デッドに録りたいっていうのであればリハスタでも大丈夫なんですが、ライブ感とかアンビエント感、キット感がある音を録りたいっていうのは難しいかと思います。あとはチャンネル数とモニター環境ですかね。回線数も大事ですが、しっかり音の判断が出来るということも凄く大事です。
    なるほど。吸音とかの調整や準備を含めて録る事自体は出来るけど、大きな空間で叩いたような音は録れないんですね。
    そうですね、でも今日やってみて全然いいと思いました!ジャンルによってはこういう音の方があう場合もあるなと思います。
    ロックの勢いある感じとかですよね?
    そうですね。緻密に構築していくジャンルであれば最初からゴールを見据えてスタートした方がいいですけれど、勢いでやれるジャンルの音楽であれば、こういう音も全然ありかと思います。実際に海外のパンクバンドとかは、昔ガレージロックっていってましたけど、ガレージで鳴っていたサウンドが受けていたと思うので、そういう意味ではアリかなと思います。
    ドラムのレコーディングって崇高で難しいイメージがありますけど、リハスタで経験を重ねれば自分たちでもかなりのレベルまで録れますよね?
    そうですね。特にドラムって、演奏とかチューニングとか生の音が一番重要だと思うんです。もちろんエンジニアさんのノウハウや技術、機材のスペックも重要なんですけれど、いくらそこを最高級で揃えてもプレイヤーや太鼓がダメならそれを良くするのは相当難しいので。
    あとバンドって、特にアマチュアの時代、同じ曲を何回も練習するじゃないですか。もう死ぬほど(笑)だから、プロの人のその日に初めて聞いた曲の演奏より、アマチュアの人の何百回と練習した演奏の方がよかったりするんですよ。そういう意味では改まってレコスタでカチカチの状態で緊張したテイクを録るよりも、行き慣れたリハスタでサクッと録るのもありなんじゃないかと思いますね。

    - 勢いでやれるジャンルの音楽であれば、こういう音も全然あり - LEVIN氏
    この宮地の「Drumスタ」みたいにですね(笑)
    ちょうど今ドラムを録る時の注意点としてプレイありきっていう話が出たんですけれど、やっぱり録る側からしたら同じセッティングのはずなのに全然音が違うっていうのはありますか?上手い人はマイク乗りも違うものですか?
    確かに叩く人の強さにもよっても全然違いますね。もちろんセット自体が鳴っている鳴っていないもあるんですけれど、叩く人によってもずいぶん変わりますね。特にドラムは竿物よりも奏者によっての音色の変化具合が大きいと思います。
    そうなんですね。エンジニアとしてドラムを録る時に注意している点って何でしょうか?例えば、今回のトップマイクがXYで立ってるのは一種のこだわりじゃないですか。そういうこだわりにはやっぱり理由があるんですよね?
    そうですね、特に少ないマイクで録るときはそのマイク一つ一つの意味が重要になってきますので役割がしっかりしてきます。今回のトップのペアはそう言う意味も含めるとシンバルやタムのステレオ感がメインですが、スネアやキックの定位がしっかり真ん中にあることも凄く重要になります。更にセット感を出す為にルームで無指向でモノマイクを足すこともあります。この場合はオンマイクではないので全体のバランスが良いところを探します。
    よく見る形を何ていうかわからないんですが、左右から離れてトップマイクを1本ずつ開いて録るよりも、今回の様なXYで立てたほうがバランスが取りやすいんですか?
    そうですね、扱いやすいですね。後処理が楽です。
    「先ほどのスネアとキックがセンターにいる、と言うことをやりやすくするという意味ではXY方式またはそれに近いセッティングはゆくゆくのバランスは録りやすいでしょう。
    XYのそれぞれのマイクはどこかを狙っていたんですか?とりあえずXYにしてバランスの良いところに置いただけなんでしょうか?
    今日の場合はオンのマイクも立てていたので、どちらかというとシンバル寄りを狙ってます。
    シンバルのほうに向かってると言いますと?
    クラッシュとライドのほうに開いている形ですね。「XY方式」というと厳密にちゃんと角度が決まっているので、XY風にしているっていう形です。オンのマイクがスネアとかタム、キックについてるので、そういう意味ではキット感も録りつつシンバル成分が入るような録り方をしています。
    LEVINさんのスタジオでは、だいたい開いて立てている感じですか?
    それは来るエンジニアによりますね。みんなバラバラです。皆さん、それぞれの師匠に習ったやり方があるんでしょうね。こういう風(XY)に立てる方もいますし、普通よりいっぱい立てる方もいますし。
    チャイナだとかクラッシュだとかスプラッシュだとか、たくさんある場合はシンバルの定位がわかるようにしたいので、全部とは言わなくてもシンバルに対していくつかマイクを立てる方はいますね。
    LEVINさんに事前にお話をさせて頂いた時に、スネアはボトムを立てた方が好みになるとおっしゃってましたが、それはどういう所でしょうか?
    ドラマーの僕からすると、最近はフロアですらボトムを立てて欲しいんです!聞いたら分かるんですけど、トップとボトムで鳴っている音が全然ちがうんです。ドラマーって両方の音が混ざって聞いているので、打面だけの音だとやっぱり不自然なんですよ。なおかつEQとかコンプで加工されるのでどんどん「こんな音なの?」ってなってくるんですね。
    スネアの場合は特にスナッピーていう響き線があるので、ボトムの音がないと変わりますね。ボトムの音は派手な音なので色々なところにかぶって聞こえはするんですが、ボトムはマストですね。
    OJJYさんもマストですか?
    もちろんですね。
    場合にも寄りますが、今回のLEVINさんのようにしっかりボトムの重要性を分かっているドラマーさんはいいのですが、そこを重要視しない方は意外とセッティングが雑なので(笑)その場合は削る場合もあるかもです。
    チャンネルが限られている場合は確かに最初に削られるところかもしれないですけど、逆にそれだったら他の場所にマイクを立てないでこっちを優先させよう!って、ドラマーに提案したくなるくらいスナッピーは拾って欲しいですね。
    そうですよね。スネアのボトムの有り無しはかなり変わりますもんね。
    今チャンネル数のしばりの話が出ましたが、逆にしばりがなかったら何本どこに立てたいですか?今回のセッティングはキックに2本、スネアに上下1本ずつ、タムに1本ずつ、トップに2本の合計9本なんですが、普段自分がしばり無しで録音するとしたらここにマイクを立てたいっていうのはありますか?先ほど、LEVINさんだったらフロアのボトムにも立てたいってのがあったのわけですが。
    2タム1フロアなら僕だと15、16本は立てるんですよ。ハット、キックイン、キックアウト、スネアがトップ2本、ボトム1本、タムタムフロアそれぞれに1本、ライド、これで10本ですね。あとはステレオでトップ、ステレオでルーム、フロントから狙うモノとドラマーの後ろの無指向のモノのモノアンビが2本追加されて合計16本です。
    ほぼ倍ですね!LEVINさんはいかがでしょうか?
    エンジニアさんにも寄りますけれど、ほぼ同じです。フロアのボトムを立てる人がいたりいなかったり。うちはインターフェイスの関係上に16chしか無理なのですが、16chはフルで使っていますね。モノのアンビについては使わないからと立てない人もいれば、10cm単位で調節する人もいます。
    ドラム音源のソフトにも最近はモノのアンビが1本立ってるんですけど、あれが何のためにたっているのか分からない人って結構いると思うんですね。モノだしどういうことみたいな(笑)実際のレコーディングに於ける意味だとかそのトラックの使い方を教えて貰っても良いですか?
    僕はさっき言ったように必ずモノアンビを2本たてて、そのうち1本はハードコンプするんですよ。
    それは前とか後ろとか決まってるんですか。
    そのときによって違いますね。求められる音とか最終的なイメージを話していく中でどっちを潰すかを考えます。まずトップマイクはどちらかというとシンバル系をとるのでステレオで欲しいんですよ。ルームもステレオでとることで部屋で鳴っている感じやワイドな感じが録れるんですよ。で、モノのアンビっていうのはミックスでグシャっていうくらいハードコンプします。そうするとローが持ち上がってしまったりシンバルが痛くなったりするので、そこを上下をカットしてラジオサウンドみたいにしてあげることで、個々のマイクで補えていない隙間を埋めるというか、全体の接着剤のような成分が足せるんですよ。

    - ”必ずモノアンビを2本たてて、そのうち1本はハードコンプするんです” - ojjy氏
    シンセでいうパッドみたいな役割ですね!
    そうですね。目立つ音ではないけど無いと寂しいような成分を作ってあげることができます。後は曲のテンポによってコンプのリリースを変えてあげると、全体のグルーブ感を出せます。なので、有るのと無いのでもドラムのグルーブ感は変わってきますね。
    いいことを聞きました(笑)ちなみにアンビのマイクはどんなモデルを使いますか?
    チューブマイクとかコンデンサーマイクを使うこともありますが、僕が気に入っているのはShure/SM58ですね
    へー!
    レコーディングをしていてたまにあるのが、トークバックの音が意外といい時がある。
    あー、ありますね。
    あのトークバックマイクって、だいたいローカットとハイカットいれてコンプ強めにかけているんです。要は話している声がちゃんと聞こえるようにって。声のレンジはそこまでローの成分もハイの成分もいらないっていうので、ミッドの成分が聞こえるような処理をしています。それが意外と良かったりする。SM58をこの辺(ドラムセットの正面の上の方からドラマーに向けて)に立てると全体のセット感が録れるんです。
    結構近いんですね。いいですよね、そのままトークバックにもなりますし(笑)ウチもそうしよ!
    キットに向けちゃうとシンバルの音を結構拾ってしまうんですけれど、ドラマーに向けるとちょっとオフになる。あとは部屋のすみっこで無指向のコンデンサを立てて、ローカットをしてコンプをかけるといい感じのモノのセット感が出てきますね。
    LEVINさんなら帰ってすぐにできますよね(笑)
    モノアンビがあると、EQとかの処理でだんだんアタックが強くなっていって「点」になってしまうところに、「点」じゃない「ふくらみ」を足せれるので全体のすきまが埋まるんです。
    是非みんな使った方がいいですね。ソフトシンセでもモノアンビが無ければ、各トラックからモノラルのAUXに送ってあげれば再現できますよね。
    そうですね。打ち込みでもルームの音があまり良くなかったりそもそも無いものは、そうやって生成してあげてハードコンプして足してたりしますね。後、BFDとかってトップを立ち上げるとスネアの定位がよってしまっていたりするんですけど、それが嫌でモノにしてもう一回ルームリバーブに送ってステレオにしたりしますね。
    打ち込みの人にも有効な情報がでましたね(笑)その流れで質問なんですけど、最近の若手のバンドってはりついた音が好きだから、生音を録らずにV-drumとSSD(Steven Slate Drums)とか、Addictive Drumsで作ったデータが来ること無いですか?プロの目線からすると、そういうデータって生で録ったのと比べて何が足りないと思います?
    最近のサンプルって優秀なのでいい音はいっぱいあるんです。ドラマーさんがVドラムとかで叩いたのを音源にしているものにクオンタイズをがちがちにしていなければ、ベロシティとか叩いたニュアンスが残っているのでまだ良いですが、本当に打ち込みだけでやっているものは、人感が全然なくなってしまう。後、トップ感とかキット感とかが無いので、それをどうやって出そうかっていうところを考えます。もっと生っぽく聞かせるにはっていうところですね。
    ジャンル的に空気感なく、目の前に張り付いた感じで良かったり、それが欲しいときはもちろん大丈夫だと思います。
    その音源に元々入っているアンビの要素は使わずに、自分で作り直すことが多いですか?
    いちおう使いますね。普通につかったうえで足りなければ生成します。
    打ち込みを生っぽく聞かせるコツになりますね。

    マイク録りをすると静かなタイミングとかでクリックの音をちっちゃく拾っていることあるじゃないですか、あれって静かな時どうしてますか?例えば、クリックを爆音で返したがる人が、シンバルをシャーンってすると余韻の裏でピッピッピって。みんなどうやって処理して居るんですか?って聞かれるんですね。
    例えば、最後のジャーンはクリックを切りますよ。尺がわかっているので。たとえば落ちサビとかでまた戻ってくる時は、オートメーションでクリックのレベルを調整をしてあげる。
    皆さん、明確な回答が出ましたね!「クリックのオートメーション書くべし(笑)by ojjy」みたいなテロップ入れたいです。
    (笑)
    あのSONY(MDR-CD900ST)のヘッドホンも漏れますよね。
    900STは漏れますよね。爆音の演奏の中でもクリックが聴こえる様なチューニングなんだろうなって昔から勝手に思ってるんですよね。実際に耳を越えて外まで聞こえますもんね。あと、動くとズレる。
    最近はイヤモニをするドラマーが増えてきてから、漏れは無くなりましたね。ちゃんと自分の耳型をとって作れば、そう簡単にはずれないしプレイに集中できる。
    LEVINさんも録る時はイヤモニですか。
    イヤモニをするときもあればヘッドホンのときもありますね。イヤモニだと、聞こえすぎるから疲れるんですよ。
    そうですよね。イヤモニは集中して聴こえるし、体にしっかりとくっついてる分疲労感も高いので、長時間には向いてないですよね。
    後、気になるのは空調。こういう風の音がマイクに拾われてるんですよ。で、ドラマーって暑いからエアコン全開にするじゃないですか。
    (笑)
    そういうのってどうなのかなって。消すべきですかね?
    消すべきだと思います(笑)
    そうなるとドラマーさんには我慢してもらうしか(笑)
    そうですね。レコスタであれば空調も管理しているので、音のしないダクトだったりするんですけど、リハスタだとエアコンでサーっていうと思うので、その都度つけては消してってする感じですかね。
    空調の音はさっきのモノアンビみたいに接着剤にはならないですかね。
    (笑)
    うちのスタジオも普通のエアコンですけど、エンジニアさんによっては切らない人もいますよ。逆になるべくクリーンに録りたいから絶対切るっていう人もいますし。
    性格的なものもありますよね(笑)あとはジャンルにもよるかなと。
    そうですね。どうせ激しい音楽なら気にしないってのもありますし。繊細な音楽なら絶対NGですし。
    そういえば、さっきリハスタ特有の「誰かが使ったそのままのセット」をささっと問題無い感じにチューニングしてましたけど、やり方なり基準なりあるんですかね。
    ベーシックなのは「均等に張る」っていうことですね。変なブヨーンていう音はそれで消えていきます。経験ですね。
    均等具合っていうのは、叩いた感触なのか耳で聞いた感じなのでしょうか。
    ドラムは物理的な楽器で、ネジをしめればひっぱられて音が高くなるっていうだけなので、その原理を知っていれば均等にできるかなと。アマチュアの方は、音が長いとかっていうのはミュートでいいと思います。時間短縮になるので。
    ドラマーたるものガムテープとティッシュは常に持ち歩けってことですね。「ドラマーたるものガムテープとティッシュも常に持ち歩け!by LEVIN」って、OJJYさんに対抗してテロップを入れときます(笑)
    (笑)
    最近ジェルミュートってありますよね。
    あー、100円ショップで売ってる防振ジェルとかですよね。
    あれをポンって置くってことですか。へー。新ドラマーを探しているときにオーディションでそんなのやる人いたら「おっ!」て思いますよね。あいつデキそうだなって(笑)
    (笑)
    あと、さっきV-drumの話が出ましたけれど、最近メタルバンドのドラマーが来たんですね。ドラムだけで聞いたらきれいな音が鳴っているんですよ。上質なポップスみたいな。上手く脱力したタムの音とかしているんですよ。でもいざレコーディングをしてみると、他のメタルサウンドに対してドラムだけお上品なネクタイしているようなサウンドで、全然ヌケてこない。聞いてみると普段からV-drumでやっていると。
    Vドラムって設定で音が変わるので、弱く叩いてもそれらしい音がする。それが体に入っちゃっていると「Vドラマー」になってしまう。なので、早いうちに生ドラムでレコーディングした方がいいですね。自分でいい音を出すのを体に覚えさせる為にも。
    失礼でなければ、LEVINさんのドラム歴を教えて頂けますか?
    どれくらいだろう、2,30年かな。
    生ドラムで練習したほうがいいですよね。
    そうですね、リハスタで。
    ギターの人がアンプシミュレーターで練習しているのと同じですよね。ラインでばっかり弾いてる人が生のアンプで弾くと表現力が下手になると感じですかね。良い音がすぐに出ちゃうと技術を磨くのがおろそかになるっていう。
    よく脱力が大事っていいます。確かに大事なんですけれど、ヘビーメタルとかパンクとか、理にかなっていないような、過剰にアタックが強くなっているようなサウンドが似合うジャンルもあるから、自分のバンドがそういうサウンドのバンドならちょっと力まないといけなかったりもする。最近でてきた問題ですね。昔の人は力入れすぎで「抑えて抑えて」って言ってましたけど。
    脱力は弾ける筋肉ついてからじゃないとダメですよね。最初から脱力していると、ちゃんと弾ける為の最低限の筋肉がつかないというか。
    本題に戻ります。今回、実際に作業をしながら音作りをしてきたわけですが、このセッティングで「作品を作るためのレコーディング」としてやれるクオリティの音にはなりましたか?
    なってると思いますよ。これで録った音が製品として販売されても「この音はダメだね」とはならないと思います。もちろんEQとかコンプのかけ方のノウハウはありますけど、音楽を作るっていう意味でかっこいい音になっていれば、言い換えるとバンドが欲している音になっていればそれでいいと思うので、合格点には達していると思います。きれいに録ることも含めてこのセッティングだけでも完結はできると思いますね。
    今回使用した「Universal Audio/Apollo 8 pre」 をはじめ、機材の進化が凄くて便利な時代ですよね。そう言えば、セッティングのときに歌によってスネアのキーを変えるって話がありましたが、スネアを曲のキーにあわせるって具体的にどういうことなんでしょうか?
    あるスーパーセッションドラマーに聞いたことがあるんですけど、その人は「男性のときは下げる、女性のときはあげる、以上。」って
    (笑)
    キーを合わせるというのを言葉通り捉えちゃうと、例えばその曲のキーがAマイナーだったらスネアもAにチューニングするっていう発想になると思うんですけれど。
    そういうエンジニアさんもいらっしゃいまね。バスドラから合わせる方もいます。そうすると変な加工をしなくてもぬけるんですね。他の楽器も同じように緻密なチューニングをするのであれば、やる意味はあると思いますね。
    打楽器とは言え、スケールアウトしている音がずっと鳴っていると気持ち悪いですもんね。
    ええ。メリットはあると思います。つまりキーを合わせるのはなんとなくの人もいるし、緻密に合わせる人もいるってことで、人それぞれなんですね。
    チューナーを使っている人もいますか?ど素人発言で申し訳ないのですが、ふつうに叩いたときの音階ってなんなんでしょうか。
    たぶん材質や叩く強さ、位置でも変わりますね。
    ドラムテックの人とかって、ポンとチューナーを置いたとして、何を基準に合わせてるんでしょうかね。
    僕がやっているときに合わせていたチューナーの方は、曲のキーからちょっと外すくらいがスネアとかは抜けてくるということでしたね。キックとかフロアとかは低音の余韻があるのでベースと干渉してしまう。そこは変に寄せるよりは「ちゃんと寄せるか、3度とか5度のどこかに収めてあげないとダメ」ということでした。
    以前、Nujabesっていう今や伝説に近いトラックメーカーさんと交流があって、その人はリズムも含めサンプリングの音がめちゃめくちゃ格好良いって言われ続けていた人なんですけど。若かりし頃にお会いする度に少しでもコツを聞こうかなって結構質問してたんですね。
    Nujabesさん曰くスネアとキックの度数は決めているそうなんですね。その度数はここでは教えないですけど(笑)やっぱりそういうのってあるんだなーって。
    ズバリ聞きます!今回録れた音について、満足いきましたか?想像の範囲内だったのか、思ったよりいけていたのか?を聞いてみたいなと思います。
    僕は想定内でしたね。想定内というと偉そうですが、実際ヘッドフォンだけでモニターしていると、ある程度はこういう感じに録れているだろうという想像もあるので、持って帰って実際にスピーカーからの音で判断もしたいですが、ヘッドフォンでのモニターと経験から言っても、ミックスをしっかりすれば、全く問題ないと思います。
    後処理次第で「本番にも使えると」思えるようなラインには到達しているってことでしょうか?
    そうですね。
    LEVINさんはいかがでした?
    僕は思っていたより良かったですね!ここにあるドラムセットって、キックとスネアのモノ自体があまり良くないんですけど、そのままの音で録れていたので単純にもっといいキットにしたらもっと良くなるだろうと思います。特にキックとスネアは重要なので、それを変えるだけでより高級感がでるのではないかと思います。
    個人的にはタムの音がすごいキレイに録れてるなって思ったんですけれど。
    そうですね、YAMAHAらしい音が録れてましたね。
    このマイクセット(Lewitt/DTP BeatKit Pro7)はいかがでしたか?手頃な値段かつ一気に揃えられるセットということで、個人的に好きな物を選んだのですが。キックマイク(Lewitt/DTP640REX)が1本でコンデンサとダイナミッックどちらでも録れるっていうのは使いやすかったですか?
    コンデンサーとダイナミックのキャラクターの違いが結構あったので、足したり引いたりで調整しやすいと思いました。1本でバリエーションのある音は録れるのでいくらでもやりようはあるかなと。
    ありがとうございます、せっかくなので、言える範囲で普段のマイクセットを聞けますか。これがあれば自分の音で録れるよっていうキットを教えてください。
    ドラマーの目指す音によって変えますが、個人的に好きなのはキックの中にAudioTecnica/ATM25、外にNeumann/U47fet、キックはこれでだいたい良い感じですね。スネアは使うスネアによって変えることが多いんですけど、最近よかったのは上がtelefunken/M81、下がShure/SM7B。タムはクジラ(SENNHEISER/MD421)で、フロアがAKG/D112、それをボトムにも立てたりですね。金物はAKG/C451か、earthworks/qtc40を立てたりすることが多いですかね。
    OJJYさんはどうでしょう。今日サブキックを持参しているくらいですけど(笑)
    そうなんですか!?
    DIY的な感じですね。
    おー、自作感すごいですねー(笑)
    では順番に教えてください。
    キックはATM25かD112で、表にさっきのサブキックをさして。スネアはトップがSM57とATM25、下はSM57とHeilの30(Heil Sound/PR30)とかかな。で、タムはやっぱりMD421が多いですね。フロアはATM25だったり、D112だったり。ハットやライドはC451を使う場合もありますが、ロックバンドの場合はSM57のときもあります。トップは今日はペンシルタイプですけど、普段はAKG/C414でルームはスタジオにあるものによりますがNeunmann/U87Aiとかを無指向で2本立てといてステレオにして、モノアンビは空いてるコンデンサーマイクとかSM58ですね。
    ありがとうございます。それでは最後の質問です。この「Drumスタ」のコンセプトはアマチュアの方がサクッと来て録って腕を上げて、仕事がとれるようになってちゃんとしたレコスタに行ってくれればっていう感じなんですけれど、こういうニーズってあると思いますか?楽しんでくれそうですかね?
    これってバンドで曲をやるんじゃなくてドラムのみって感じですか?
    例えば、自分たちの曲のオケを宅録で作って、どうしても宅録では出来ないドラムをを差し替えに来るだとか、ニコ生の叩いてみたとか。「あなたの打ち込みのドラムを生に差し替えます!」みたいな人とか、アイディア次第でいくらでも発展できるかなって思うんですね。仮にLEVINさんがアマチュアの時代にあったら使っていたと思いますか。
    俺は機械音痴なので一人では出来ないですけれど、触れるメンバーを連れてきてやってたと思います。そういうのが出来ないからレコスタにいくしかなかったので。
    ドラムのレコーディングをしたことがない人には、そのハードルが高すぎるんじゃないかなって。だったらその「レコスタ行かなきゃドラムは録れない」っていうイメージを一回崩そうかなと思ったんですよね。
    逆にスタジオをやってる身としてはやめて欲しい!
    (笑)
    でもいいと思いますよ。こういう環境とかパックはユーザーが求めているものだと思いますし。「レコスタは高いから自分たちでなんとかしようよ」って言ってもマイクとかインターフェイスを持っていない人もいるので、そういう人たちがここに来て録って持って帰って音を詰めて行けば良い。後はデモ作成などでプリプロをさくっと録りたいとかっていうときには、プロの方にもニーズはあるのではと思いますね。
    いろんな人が使ってくれると面白いですよね。ただスタジオには選ばれた機材や熟練のエンジニアさん達がいらっしゃるので、ニーズはバッティングしないと思うんですよね。
    お二人ともドラムが録れるスタジオを運営されているわけじゃないですか。お二人のスタジオの宣伝ではないんですけれど、ここで楽しさと経験を積んで音に欲が出てきた人がもっと素敵な機材がそろっている環境にステップアップしていければいいかなと思います。
    (笑)
    では、最後にこの記事を読む人、ドラムスタを利用する人に向けてメッセージをお願いします。
    こういうご時世なので、DTMだとか自分でやれる環境の延長としてドラムも録ってみて、経験を積んでほしいですね!
    やれるからこそやってみってことですよね!
    そうですね。
    LEVINさんはどうでしょう。
    20歳だったら20歳のときにしか叩けないドラムってあると思うんですよ。なので、予算の都合で打ち込みで我慢しようとせずにこういうところを利用して、その時の自分の実力を記録する。メジャーの看板を背負ってCDを出すわけではないので、自分の演奏を過剰にエディットしないでありのままを記録する。それが出来る場所になるんじゃないかなと思います。
    以上、本編終了です。
    ご協力ありがとうございました!


    筆者(澤田)の「あったら良いな〜」で始まったこの企画ですが、OJJYさん&LEVINさんというお二人のプロフェッショナルのご協力のもと、実験してみたらリハスタという機材と環境が決してよくない状況でも、思いのほか簡単にちゃんとしたドラムの音を録る事が出来ました。スタジオに来るという一手間はありますが、「ドラムを録る」という崇高なイメージの作業が歌やギターを録るといった普段行われている作業と比較的同レベルで行える様になったかと思います。

    LEVINさんのお話にもありますが、そのタイミング(年齢や技量、置かれている環境等)でしか出ないプレイが必ずあり、それをちゃんと形にしていくことで自分の成長を確認することも重要で、ドラムのレコーデイングという作業自体がかなりドラムの練習にもなると思います。

    少しだけサービス内容にふれると、Mac本体で立ち上げているDAW(cubase,Logic,Protools,StudioOne)は、常設のiPadで遠隔操作できるので、一人で来てもスムーズに作業できます。オプションで各種揃えてあるDIを使用すればベースと同時にリズム録りも行えるので、自分たちの作品を形にしたいバンドマンは是非体験してみて下さい。操作に不安な場合でも担当スタッフが随時サポートをするのでご安心ください。ご希望の方は録り終わったデータのブラッシュアップ(有償&要日数)も可能ですので、そちらもお気軽にご相談ください。

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